2012-08-01から1ヶ月間の記事一覧

高年齢者雇用安定法 改正ポイントまとめ

さて、昨日とうとう改正高齢法が参院で可決・成立しました。施行は来年の平成25年4月からの予定です。ポイントは概ね次のようになります。 1.継続雇用制度の対象者を限定できる仕組みの廃止つまり希望者は全員定年後再雇用し、65歳まで雇用しなければなら…

労働基準監督官による刑事立件のハードルの高さ

九州鹿児島管轄の労働基準監督署が、原発の作業員7人が死傷した事故について労働安全衛生法違反容疑での立件を断念したというニュースです。http://www.sankeibiz.jp/compliance/news/120822/cpb1208221533004-n1.htm 労働局によると、現場監督が死亡し十分…

「キラキラネームは就職に不利」は本当か

当て字や変わった読み方の子供の名前は最近「キラキラネーム」といわれたりしますが、親がよかれと思って特別な思いをこめて付けた奇抜な名前が就職活動の場面で不利になるという話があります。大手企業役員 「正直キラキラネームの学生の採用ためらう」│NEW…

有期雇用契約なのに試用期間を設ける矛盾とリスク

「試用期間はまだ本採用ではないのだから会社の裁量で簡単に労働者を辞めさせることができる」と考える経営者は意外と少なくありません。ですが現実は逆です。採用後の数ヵ月を「試用期間」としてしまった以上、余程のことがない限り解雇は許されないことに…

労基署の残業上限時間の容認っぷりが凄まじい

東京新聞が企業の労使協定の実態を調査したところ、残業時間の上限があまりにも法令の趣旨とかけ離れており、労災の過労死認定基準をはるかに凌ぐ上限を設定している企業が少なからず存在していることがわかりました。以下、東京新聞記事より引用します。 二…

「我が社にタイムカードは不要」はアリなのか

某婦人下着メーカーでは、社員の出退勤を管理するタイムカードがないという記事です。http://sankei.jp.msn.com/west/west_economy/news/120701/wec12070118000006-n1.htm一部引用 『遅刻早退私用外出のすべてを社員の自由精神に委ね、これを給料とも、人事…

5年を超える前に雇止めすれば問題ないという勘違い<改正労働契約法>

先週、改正労働契約法がとうとう可決、成立しました。有期雇用契約の労働者(契約社員)が同じ会社で5年を超えて反復更新された場合には、本人の希望により無期雇用(つまり正社員)への転換を企業に義務付けるという例の話題の法改正です。施行は来年の4月…

<65歳まで全員雇用>改正高齢者雇用安定法の問題点

昨日、60歳定年後の希望者全員を65歳まで雇用することを企業に義務付ける「改正高齢者雇用安定法」が衆議院の厚生労働委員会で可決されました。来年4月からの施行という事で成立する見通しです。http://www.sankeibiz.jp/econome/news/120801/ecc12080116220…